住まいの風工房

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住まい作り

住まいの風工房

 
施工事例「27南中山の家」をみる
 


ご家族:夫・妻・長男・犬(ペキニーズ)

竣工:2008年11月

敷地面積:222.91m²       

延床面積:105.45m² [1F/51.97m² 2F/47.48m² ]

構造材:土台/国産無垢青森ヒバ(青森県)
柱/国産無垢杉(栗原市)梁/国産無垢杉(栗原市)   

断熱材:屋根・壁/羊毛断熱材ウールブレス
床/木質繊維板断熱材フォレストボード  

 

 



 

 

路に面した南側を大きく開いたTさん一家のお住まい。家の中にも壁や扉といった間仕切りがほとんどなく、とてもオープンです。必要な空間をコンパクトにまとめたこの家で、家族3人がのびのびと暮らしています。

この家の中心はキッチンです。家族が食事をし、くつろぐ居間と向かい合っています。キッチン上部は吹き抜けで、料理の匂いや1階の音が2階に伝わります。子供部屋を想定して用意した部屋にはまだ間仕切りはなく、廊下との境も梁から上に壁がありません。

「どこにいても家族の気配が感じられるようにしたかったんです。閉じ籠らない暮らしに、子どもが小さいうちから慣れてほしい」と、ご主人は言います。

 

↑ 01:デッキはご主人が施工した。アウトドアリビングを意識して、居間との間に段差を設けていない。お陽様に暖められたこの場所は、愛犬テテ(02)のお気に入り。  03:家の北側に位置するキッチン。上部を吹き抜けとしたのは、夏に日射を入れすぎない、暑さ対策のためでもある。  04:2階廊下。左が吹き抜け、右が子供部屋。子供部屋と廊下の間には梁から上に壁がない。

 


↑ 05/06:間伐や植林と、毎回参加している森林教室。今ではR君のお父さんを見習って立派に山仕事をこなしています。

「土に還す家」という考え方に心惹かれてモデルハウスに

の家は、2008年の11月に完成しました。当初、夫妻はさほど切実に家づくりを考えていたわけではなかったそうです。仲良くしていたアパートのお隣さんが家を建てることになり、その現場を見せてもらったのが、家づくりに関心を持ったきっかけでした。住まいの風工房のことは、住宅雑誌で知りました。「土に還す家」という記事に感銘を受け、モデルハウスを訪ねてみると……。

「大手ハウスメーカーのモデルハウスは営業用という感じがしますが、住まいの風工房は違いました。じつは、今の家はモデルハウスの設計をかなり参考にしているんです。キッチン上部の吹き抜けや間仕切りが少ないこと、無垢のクリ材のフローリングも妻がほれ込みました」と、ご主人は振り返ります。

モデルハウスで、家族の新しい暮らしをイメージできたようです。一番気に入ったのはR君だったのかもしれません。モデルハウスに来る度に元気に飛び回っていたそうです。
夫妻は、スタッフに誘われて、植樹祭や森林教室にも出かけました。家に使われる木が山で育つ様子を見て、「土に還す家」を実感したといいます。そして、家を通して住む人のことを、山を通して自然環境を真剣に考えるスタッフの熱さにも触れました。「この会社の家づくりは本物だって信じられたから、お願いしました」と奥様。こうして家づくりはスタートしました。

 

現場を体験したことで、心を込めて「いただきます」


を建てるにあたっては、土地から取得する必要がありました。若い夫婦にとって、容易なことではありません。予算は限られていましたが、住まいの風工房の家は、構造材や断熱材といった家の強さや快適さを決める仕様を変えることはできません。クリのフローリングも、あきらめたくなかった。スタッフが提案したのは、「できることは、ご自分達でやっていただく」という、施主施工でした。

友人を集めての壁塗りや、フローリングの塗装など、施主施工の段階に入ってからは、週末ごとに作業していたそうです。
「半強制的な作業だったんですよ~。現場監督さんが指導してくれたんですけど、下手なことをすると叱られそうで、超怖かった」と話す奥様の目は笑っています。
現場での作業は、二人にとって、コストダウン以上の価値があったようです。
ご主人は、しみじみと語ります。
「今は便利なものが簡単に手に入りますけど、本当に良いものは手間暇かけてつくられるんですね。そんなことが現場にいると見えてきました。たとえば、大工さんはカウンターの角の丸みとか、階段の幅や高さとかを、図面に指示されていなくても使いやすいように工夫してくれました。家を建てたことで、ものの大切さを知り、『いただきます』という言葉が身に染みるようになりました」。

 

 

↑ 07:明るく風通しの良い南側の窓辺。2階ベランダが910mm張り出しているので、日射が入り過ぎない。  08:ご主人がつくった椅子は、R君お気に入りの場所。  09:漆喰の塗り壁に奥様の手芸品がかかる。 10:ご主人が結婚前に描いた絵。
 


建ててわかった。私が望んでいたのは、この暮らし

ともと手仕事が好きな二人なのだそうです。家の中には、Aさんが描いた絵や、Yさんがつくった手芸品が飾られています。家を建ててからは、さらにご主人の趣味に大工仕事が加わりました。デッキも自作だし、椅子やテーブルもつくりました。その上、庭仕事も。今は、庭に植えた好物の枝豆の収穫が待ち遠しいのだとか。
奥様は言います。「私が求めていたのは、こういう場所で手間暇かけて暮らすことだったんだと、実現してわかりました。ちょっと失敗しても良い勉強になるし、それが楽しみでもあるんです」。

 

 

  ↑ 11:吹き抜けからキッチンを見下ろす。2階の子ども部屋とは、「ご飯ができたよ」「は~い」のやりとりができる。
 
 

今は、自分たちで暮らしをつくっている感覚があると、ご主人も言います。家づくりは、考え方も変えたのだそうです。「若い僕達はどうしたって背伸びをして家を建てるんだから、どうせなら、がんばりがいのある家を建てたいという気持ちで臨みました。その結果、安全・確実を追い求めるだけではない方向に生き方を変えられたように思います。自分は、もっとできるんだという自信がついたんです」この家は、Tさん一家の歴史を刻み始めました。父と母が家づくりにかけた思いは、きっとR君にも伝わっていくことでしょう。

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